HL/妖精達
フリジー:
なんだか…
良くない予感がするの…
フリジー:
また、村人の誰かが死ぬわ…
どうしたらいいのか、分からないの。
*
フリジー:
人間の文明は変わりながら、
生き続けると思うわ…
フリジー:
ただ、今の延長線上ではない。
今は停滞している。
迷っている。
フリジー:
変化は階段を上るように現れるわ。
ドラスティックに変わる時期が必ずある。
フリジー:
その前に一つだけ
気づくことが必要になるわ。
闇を切り開く何か…
*
キーツ:
それが『死』にまつわる気づきだと…?
フリジー:
その通りよ…
キーツ:
確かにな。
我々は余りに『死』について
知らなさ過ぎる。
*
フリジー:
死の秘密と接するには
人々はまだ準備不足なの…
フリジー:
今、死の本質を知ったのなら
彼らの文明は破綻してしまうわ…
*
フリジー:
人々が村に滞在する理由は
三つに分かれるわ。
フリジー:
死や霊性に関する調査、探求から
村に来ている人…
フリジー:
伝承にすがり、死者に会いたいと
思ってくる人物、
フリジー:
そして…全く理由が分からない人々。
*
フリジー:
彼らの過去に何かが起きたの…
村の…悲しい波動が伝わるの。
妖精:『面会室』は
死者に会うための場所さ。
妖精:
広い異界でいつも
死者に会えるとは限らないから
面会室で呼び出すのさ。
妖精:
誰がいつ作ったものかは謎だけど、
普通は生者の依頼を受けた、
伝達者のみが利用するね。
*
妖精:
フォークロアが発する強い霊気によって
付近のものは見えなくなる。
死者も扉もね。
妖精:
活性化したフォークロアによって
面会室の扉が隠されることが
あるんだ。
*
妖精:
面会室を使うには妖精王の許可が
必要さ…。
キーツ:
勝手に使ったら?
妖精:
あはは…!
それは無理だよ、
第一、見えないだろ?
妖精:
ま、ケルヌンノスを倒したら、
一時的に見えるかもしれないがね。
*
妖精:
本当にケルヌンノスを倒すとはねえ。
でも、魔眼のIDは持ってないね。
妖精:
妖精界では対策を取ってあって
侵入者には陰のフォークロアが
戦うようになってたのさ。
Written by Mysta
冒頭へ戻る
第1章
トップページへ