ハーフライフ達
ガンコナー:
…ベルガエは最近来ないなあ。
…忙しいんだろうなあ。
キーツ:
ベルガエって
あの透明人間のオッサンか。
よろしく言っておくよ。
*
ガンコナー:
…ベルガエはエール酒が
好きだったなあ…
フリジー:
人間が知性を獲得し
『死』を初めて意識したときに
異界は誕生したのよ。
フリジー:
それ以降…人間の死に対する想念を
吸収して…異界は大きくなった。
キーツ:
一番最初はどうだったんだい?
キーツ:
死への想いの受け皿が異界なら…
その最初の瞬間は…?
フリジー:
それは…神さまが作った、
としかいいようがないわ…
キーツ:
なるほど…宇宙の創生と
同じってところか。
*
フリジー:
異界の歴史は…
人々の死への想いの
歴史でもあるのよ。
キーツ:
全世界に様々な死後世界の
モチーフがあるが、
キーツ:
文化による差はあっても
不思議と一貫性があるな。
ファーダリク:
ひゃひゃひゃ、
死の予知ってのは
実は難しいことではないし、
ファーダリク:
君の好きな科学でも
証明ができるはずなんだ。
キーツ:
ほう…
ファーダリク:
なぜなら…匂いがある
あえていえば、雰囲気だネ。
…死の匂い
ファーダリク:
それは殺人であっても同様だ。
誰かが誰かを殺そうとしているとき
ファーダリク:
ひゃひゃひゃ…
そこには匂いがあるんだ。
ファーダリク:
感覚を研ぎ澄ませば、
それを感じられるサ…
*
ファーダリク:
よっ…名探偵…!!
解決の糸口はあったかい?
ファーダリク:
早く…解決しないと…
ひゃひゃひゃ…
怖いことが起こるかもネ…
*
ファーダリク:
異界が人間に及ぼす影響は
人間の心理学では…
集合的無意識と呼ばれてるネ
キーツ:
なんでネズミが
そんなこと知ってるんだ?
ファーダリク:
君はアホだなあ。
それが先入観ってやつさ。
*
ファーダリク:
先入観を持たずに…
俺の高説を聞きたまえ。
ダモーナ:
チャーリーが
困っているみたいだわ!!
あんた助けてやりなさい!
ダモーナ:
アタシもあんたのせいで
死んだレジーヌが降りてきて
困ったのよ!!
ダモーナ:
チャーリーはエレンのせいで
父親が降りてきちゃったようね!
*
ダモーナ:
あのレジーヌって母親…!!
ヒステリックで怖かったけど…
ちょっと切なかったわ…
*
ダモーナ:
(ダモーナ)
この村は…村そのものが
霊媒的な役割を持つのよ!!
ダモーナ:
古代人が作る遺跡には
そういう根拠があったのね。
ダモーナ:
あんたなんて、
何も分かってない癖に
偉そうなこと言いすぎよ!!
*
ダモーナ:
古代人の方が現代人なんかより、
よっぽど世の中のことを
知っていたのよ!!
ガムとギー:
(ガム)
ギギギ…チンピラが
パブに現れたようだ…!!
ガムとギー:
(ギー)
ギギギ…お前…何とかしろ!!
ガムとギー:
(ガム)
ギギギ…あいつは
何のために来てる??
ガムとギー:
(ギー)
ギギギ…知らないよ…!!
*
ガムとギー:
(ガムとギー)
ギギギ…チンピラは…
何とかしないと…!!
*
ガムとギー:
(ガム)
ギギギ…喧嘩にも飽きた…
ガムとギー:
(ガム)
ギギギ…だが喧嘩してないと
寂しい…
ガムとギー:
(ギー)
ギギギ…じゃやっぱり
喧嘩するか…!!
ガムとギー:
(ガム)
ギギギ…いや、
喧嘩なんてするもんか!!
*
ガムとギー:
(ガムとギー)
ギギギ…ギギギ…ギギギ…
キーツ:
何で、そんなに
喧嘩するんだろうねえ。
お前たちは。
Written by Mysta
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