RPG(スタンドアロン版)

『永劫たる振り子』 シナリオノート

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§群星王ライズ / アークハート城§

*ライズの双眸には底知れぬ意志の強さと
世界の行末と人々の運命を担わんとする
気概と情熱に満ち溢れている。


君と共に戦いたいのだ。

君と、私と、そして、
多くの同志たちが力を合わせれば、
ティアを覆う絶望に打ち勝てるかもしれぬ。

共に苦しみ、悩み、幾多の戦いを経て
死線を越えた先に、一筋でも希望が見えるのならば、
共にそれを守り、見出したいのだ。

初めて君に会ったとき、
私はこの言葉を言わなかった。
だが、今は違う。

君の能力、そして不断の修養、
己を磨かんとする、その姿勢に
敬意を払っている。

君は強くなり、そして知識を得て
私の元へ戻ってきてくれた。

たとえ、君が意識してなくとも、
それは、ティアとそこに生きる人々に
光明をもたらすものだ。

王である私には、私しか出来ないことがある。
そして、そのことを生涯を通して
やり抜こうと思っている。

君も君だけにしか出来ない何かを見つけ、
それに尽くしてほしい。


§ムハドハラム /グリンネル洞窟入口§

グリンネル洞窟の危険さは
君たちも十分に認識しているはずだ。
それを知っているのに、
君が同行を申し出てくれたことは、
とてもありがたいと思うよ。
だけど、はっきりとお断りするよ。
来ないでほしいんだ。

私と君とでは立場が違う。
ギルロイは私の幼少時代からの師匠なのだ。
彼から授かった教えは私の人生を導いてくれた。
だから、今、
私は自らの死の危険を侵してでも
彼を助けに行きたいと考えている。
そして、彼の意志を引き継ぎ、
彼がずっと追い求めてきたものが
失われることを防ぎたいのだ。

だが、君はギルロイとは関係がない。
ならば、このティアの世界の危機の中で
君自身を生かすためのもっとも現実的で
有益な行動を採るべきだ。

今は退くのだ。
そして、アークハート城の群星王ライズに会い、
『μ』の断片を見つけたこと、
世界が変化しつつあることを伝えてほしい。

――――――――――――――――

§ソフィア /グリンネル洞窟入口§

ギルロイは慎重な方でした。

決して自分の力を過信せず、
むしろ常に逸る周囲を諌める立場でした。

そんな彼が急遽、単独で
グリンネル洞窟の深部まで進んだのは、
それだけの理由があったのだと思います。

彼が危険を冒してでも
踏み込まざるとえないと考える何かを見た、
すなわち、ギルロイはそこで『μ』の断片を
見たのだと思います。

さようなら。
出会ったばかりの私たちに
付いて来ると言ってくれてありがとう。
貴方ならば、きっと、μを見出し、
このティアを護ることができるでしょう。





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