形見を得る
シュゼット:
家族のことは
考えたくなかった。
シュゼット:
母親は…
あたしをエルヴェと呼び
男の子として育てた。
シュゼット:
あとは、毎日怒ったり、
苦しむだけの日々さ。
エレン:
どうしてお母さんは
そんなふうに?
シュゼット:
この村で父親は死んだ。
普通の死に方じゃないのさ。
エレン:
何が起きたと…?
シュゼット:
…母親が…父親を
殺して逃げた。
シュゼット:
村人に聞いた。
父親が死んだのは
17年前の万霊節。
シュゼット:
母親は同じ日に
急に村から消えたそうだ。
理由は他に考えられる?
エレン:
村の人に過去の
できごとは聞いたの?
シュゼット:
誰も知らなかった。
知るのは死者だけってわけ。
シュゼット:
確かに…母親があんたに
執着してたわけだから
シュゼット:
死んだ父親ならあんたのこと、
知っているだろうな。
エレン:
お父さんの形見…
何かないかしら…?
エレン:
信じてもらえないだろうけど、
死者に会うために必要なの。
シュゼット:
この『鍵』だけだよ。
持っていきなよ。
システム:
『灯台の動力鍵』を手に入れた。
Written by Mysta
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第1章
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