村人/ハーフライフ達
エレン:
あの…ありがとう。
あなたがあの漁師小屋に
運んでくれたの?
シュゼット:
知らないね、
あの眼鏡の男でしょ?
あたしは関りたくなかった。
エレン:
…崖で何が起きたのかを
知りたいの。何か見なかった?
シュゼット:
知らないね…
女が落ちるのは見たよ。
エレン:
どうして海岸にいたの?
シュゼット:
いたら、悪いのかよ…!!
ハリエッタ:
あなたのお母様が?
それはお気の毒に…。
ハリエッタ:
でもそんな方は
村で見たことがありません。
エレン:
……。
ハリエッタ:
でも、『シーの崖』を
指定したのでしたら、
村に詳しい方ね。
ハリエッタ:
古代の人々はあの崖が
死後の世界に通じていると
考えていたのよ…
ハリエッタ:
この村の夜はとても怖いの。
ハリエッタ:
何もいない場所に、
何かがいるような気になる。
ハリエッタ:
だから、この村では夜に
外へ出る人はいないわ。
ハリエッタ:
古代の人々と同じ。
夜は死の国へ通じていると
思っていた…。
オコネル:
崖の上で女性が
死んでいた…?
何故、僕に?
エレン:
ごめんなさい、
誰か目撃した人が
いないかと思って…。
オコネル:
それこそ、村の伝承に倣って
死者に聞けばいいじゃないか。
エレン:
死んだお母さんに!?
どうすれば会えますか?
オコネル:
フフ……ハハハハ…!!!
いや失礼…冗談だが。
エレン:
……。
オコネル:
伝承の話は
忘れてくれたまえ。
単なる言い伝えさ。
オコネル:
生前も、
君の母親らしき人を
見たことはないね。
フリジー:
お母さんを追って異界へ…。
ロマンティックね。
エレン:
どうして…知っているの?
フリジー:
見えないだけで…
あたしたちは昼間もいるの。
見てたのよ、全部。
フリジー:
異界はとても危険なところ…。
もし行っても無事に戻って来てね。
ファーダリク:
村の丘の上には、
古代人の作った遺跡がある。
ファーダリク:
どういう仕組みか、
その遺跡が一年に一回、
万霊節の夜にだけ開くのさ。
ファーダリク:
それが人間の暦でいうところの
11月2日、つまり今日さ。
ファーダリク:
知りたいことがあったら
物知りファーダリク様に
聞いてくれよ。
Written by Mysta
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