妖精たち
妖精:
『異界』は創世時から
人間の死に対する恐怖を
柔らかく受け止めてきたんだ。
妖精:
だって、死んだ後に
こんな楽しい世界があるなんて、
生きていて安心だろう?
妖精:
だけど…今の人間は
そんな大事なことを
忘れてしまったんだね。
妖精:
昔も今も、
人は誰もが死者に会いたがった。
妖精:
失った大切な人に会いたいから、
その想いを伝達者に託した。
妖精:
だから、
魂の消滅の危険を冒すにも関らず
生者の往来が絶えなかった。
Written by Mysta
冒頭へ戻る
第0章
トップページへ