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カルテと絵



エレン:
何も起きない…?

・キーツ出現

エレン:
キーツ!!?
どうしてここに…?

キーツ:
さあな……
君こそ、殺人鬼が潜む村に
お嬢さんが一人では危険では?

エレン:
……。

キーツ:
レスター医師に縁のある物を
持っていないか?

キーツ:
医師の殺人を捜査してる。
だが、手詰まりでね。

キーツ:
特に……カルテとか
君が持っていないかと思ってね。

キーツ:
レスター医師は
ずっと探していたが、
出てこなかった。

キーツ:
患者自身が持っていって、
どこかに隠してしまったようだ。

エレン:
なぜ、わたしが持っていると…?

キーツ:
別に。聞いているだけさ。

エレン:
捜査のために必要なの…?

キーツ:
ああ…。

エレン:
分かった。渡すわ。


システム:
『小エルヴェのカルテ』を手に入れた。

キーツ:
君の素直さは美徳だ。
世の中を渡るには向かないが。

エレン:
そうではないの。
レスター先生が殺されるなんて…

エレン:
殺人事件の調査なんて、
自分の手には負えない。

エレン:
だから、あなたに託したいの。
村で起きている出来事の調査を。

キーツ:
…………。
俺の捜査に協力したいと。


エレン:
わたしは過去の出来事を追う。
17年前の万霊節の夜の事件を。

キーツ:
そして、俺は現代の連鎖殺人を
追えというわけだな。

キーツ:
17年前と現在の事件は表裏を為す。
村人はまだ何かを隠している。
危険は伴う。

エレン:
いいの…
真実が知りたいと思う。

エレン:
生者も死者も悩みを抱えている。
そして……わたしも。


キーツ:
ん…その絵は…?

エレン:
カルテと一緒に
見つけたの。

キーツ:
抽象画…いや、違うな。
これは子供の絵か。
この村の海岸かな…?

エレン:
海…?

キーツ:
そうだ、海面が
太陽の光を反射して
その絵のようになる。

エレン:
これは…村の海岸を
描いた絵…!?


(C)Mysta

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