ハーフライフ達
ガンコナー:
新しい依頼は…
あのチンピラに関してだね。
ガンコナー:
どうも困っていてのう
皆が作戦会議をしているんだ。
ガンコナー:
ま、あんたならば、
すぐに解決できるだろう。
*
ガンコナー:
…ま、あの男は…
見かけによらず無害だろう…
ガンコナー:
…それよりも村人の方が
…おそろしいね。
*
ガンコナー:
…やはり…起きたのう…
…殺人…殺人だよ…
*
ガンコナー:
…念のため言っておくけど
…ハッグなんて仲間はいないのう
*
ガンコナー:
村も…異界も…
混沌としてきたね…
キーツ:
まったくだ…
どちらも状況は悪くなる一方…
ガンコナー:
…ま、気楽にやんなよ。
フリジー:
あああああああああああ!!
あああああああああああ!!
キーツ:
な、なんだ…!?
フリジー:
死人が…出るわ…
もうすぐ…誰かが死ぬの。
*
フリジー:
…医師が殺されたのね。
フリジー:
シクシク…かわいそうに…
彼は…誠実な人だったわ。
フリジー:
でも…罪の意識があったの。
それで悩んでいたのね…
*
フリジー:
ああ…バンシーは
死の前兆を感じるだけで…
ほとんどがもう手遅れなの。
*
フリジー:
とても切ないの…
胸をかきしられるようにね。
フリジー:
誰か…あたしの気持ちを
分かってくれる人に
話をしたいの。
フリジー:
ああ…そんな方が
いらっしゃらないかしら。
*
フリジー:
ああ…そんな方が
いらっしゃらないかしら。
キーツ:
ハーフライフの誰かかね。
チャーリー:
例のチンピラの対策を立てるために
戦争界に集まっているみたいだよ。
チャーリー:
彼は列石を狙ってるようで
下手すりゃ列石を壊しかねない。
危ないんだ。
チャーリー:
だが、追っ払うのも容易じゃない。
よって君の知恵を拝借ってわけ。
*
チャーリー:
それにしても人間って
色々といるよねえ。
キーツ:
お前らもな。
チャーリー:
いや、人間の方が内面が
複雑だからね。
キーツ:
ほう。
*
チャーリー:
どうして殺人が起きるんだろうね?
おかしいよ、もっと陽気にすれば
いいのにな。
チャーリー:
ダチのスケアクロウにも
聞いてやってくれよ。
*
チャーリー:
ダチが珍しく来てくれててな。
忙しいのに…うれしいぜ!
*
チャーリー:
ハーフライフってのは、
生者の世界と死者の世界、
両方を行き来できる存在。
チャーリー:
重宝されて俺のダチも
こき使われているんだ。
*
チャーリー:
ハーフライフは…
人間の想像や妄想が作るから、
チャーリー:
おかしな奴らばっかりってわけだ。
あ、俺もか?
ジミー:
オ、オデ…も彼女がほしいど。
依頼で何とか……
キーツ:
自分で何とかしろ。
*
ジミー:
あ、あんたは彼女は…?
キーツ:
おらんよ。
ジミー:
ふーん。
キーツ:
なんか、むかつくな。
*
ジミー:
オ、オデ…悩みごとがあって…
あんたにしか相談できなさそうだ。
ジミー:
ぐ…
やっぱり言うのやめようかな。
*
ジミー:
あんた、冷たそうだしなあ。
*
ジミー:
オ、オデ……
実はフリジーのことが…!!
スケアクロウ:
ケケケ、君とは
あんまり仲良くできないね。
キーツ:
確かにな。
スケアクロウ:
エレンが心配でね…
戦争界の戦いで…妖精の
犠牲がたくさん出たし…
キーツ:
ショックだったんだろうな。
キーツ:
俺には分からんね、
目が覚めてからも
怖い夢に怯える神経は。
スケアクロウ:
ケケケ…君と違って
エレンは繊細なんだよ。
*
スケアクロウ:
エレンを
スカウトして良かったよ。
君は言うこと聞かないからね。
キーツ:
ま、少なくとも妖精たちと
行動を共にする気はないな。
*
スケアクロウ:
レスター先生が殺されたねえ…
エレン…かわいそうに…
スケアクロウ:
人に…もっと死のこわさを
知ってほしいよ、ケケケ。
キーツ:
確かに…世の中には
不可解な殺人が横行している。
*
スケアクロウ:
これで捜査も大変になるね。
異界と地上…どっちも
混沌としてきたよ。
キーツ:
まったくだ……
*
スケアクロウ:
ケケケ…
おっと、油断ならないな。
敵同士なのに普通に喋っちまった。
キーツ:
そうだな。
*
スケアクロウ:
いよいよ戦いは佳境だよ!
覚悟しなよ、ケケケ…
(C)Mysta
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第3章
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